ご挨拶 ご挨拶 第36回日本腎泌尿器疾患予防医学研究会 会長 榎田 英樹 (鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 泌尿器科学分野 教授) このたび、第36回日本腎泌尿器疾患予防医学研究会を、2027年7月8日(木)・9日(金)の2日間、鹿児島市の鹿児島県医師会館において開催させていただくこととなりました。長い歴史と伝統を有する本研究会を鹿児島の地で開催できますことを、大変光栄に存じますとともに、関係の皆様に心より感謝申し上げます。 本研究会は、腎・泌尿器疾患を「いかに治療するか」だけではなく、「いかに予防するか」という重要な視点から、長年にわたり基礎研究、疫学、検診、診断、治療を横断した議論を重ねてきました。しかし、医学・医療が大きく進歩した現在、「予防」という言葉が意味する領域も大きく広がっています。生活習慣の改善による発症予防や検診による早期発見に加え、バイオマーカーやゲノム情報を用いたリスク予測、AIを活用した診断、治療抵抗性や再発の予測、さらには治療合併症の回避や患者さんのQOL維持まで、私たちが目指すべき「予防医学」は新たな段階を迎えています。 そこで第36回研究会では、テーマを「Beyond Prevention ― 知をつなぎ、未来を守る予防医学 ―」といたしました。「Beyond Prevention」には、従来の「病気にならないための予防」という枠組みを越え、病気を予測し、早期に捉え、最適な介入によって発症や重症化、再発を防ぎ、患者さんのより良い未来へとつなげる医学を目指したい、という思いを込めています。そして、その実現には、それぞれの分野に蓄積されてきた「知」を持ち寄り、互いにつなぎ、交わらせることが不可欠です。基礎研究から臨床研究、そして日常診療に至るまで、世代や専門領域を越えた活発な議論から新たな発想が生まれ、次の時代の予防医学へとつながっていくことを期待しております。 開催地・鹿児島は、雄大な桜島を望み、明治維新をはじめ、日本の新しい時代を切り拓いてきた歴史を持つ地です。「Beyond Prevention」というテーマのもと、腎泌尿器疾患予防医学の新たな一歩を踏み出すには、まさにふさわしい場所ではないかと思っております。また、学術的な交流とともに、黒豚、黒牛、焼酎をはじめとする鹿児島の食、そして温泉や豊かな自然もぜひお楽しみください。 2027年7月、桜島を望む鹿児島の地で、皆様とともに「知をつなぎ、未来を守る予防医学」を語り合えることを楽しみにしております。本研究会で生まれる新たな出会いと議論が、腎泌尿器疾患の予防医学をさらにその先へと進める一歩となることを願い、教室員一同、心を込めて皆様をお迎えいたします。